2020.03.25 18:13残心先週のオンラインで、納刀の時に周囲の敵に気を張り次の動作に備えるようにしなければいけないと、お伝えされていたかと思います。武術では攻撃を終えたら、次の攻撃が迫ってくることを想定しなければいけないのです。我流派のご宗家の教えでも、仮想敵を一度斬って来た後は、「さあ後は、好き勝手に斬って下さい」と、その場で黙って斬られるのではないと教えらてれいます。油断のない心。「残心」ではないかと考えます。仮想的がいることを常に意識しなければいけません。
2020.03.22 22:36備忘録正中線を意識した動きが大切ですと稽古のなかで何度かお伝えしてきたかと思います。そのことは、柔術の動きをみてもらえると分かりやすいと思い、参考にさせて頂いている「東京稽古会」の動画を紹介します。大東流合気柔術 一ヶ条 肘返 。もし正中線から外れた動きだったらどうなるか、そして刀を持っていると創造してみて欲しい思います。力づくでは、斬ることも難しく、見た目も美しくなく、無駄な動きとなります。正中線を意識した動きを手に入れて欲しいと願います。
2020.03.22 09:55日日是好日いまの物づくりの職場では、工程毎に分業してひとつの物を仕上げていきます。ひとつ工程が終わると次の作業を行いやすいようにして手渡しいくのが基本となります。そこでの各工程の問題は仕上げ度合いがあります。それは仕事の量や、時間、等も含めて左右されてしまうので、お互いのフォローが必要とされます。また、仕上げ度合いに近づけない場合にどうするのかという問題があります。個人の欠点を責めるのか。もしくは、全体の問題として捉えて欠点を補う方法を考えるのか。もちろん後者の方がお互い成長ができて学べます。武道の稽古も同じだと感じています。欠点を責めるのではなくてどうしてそんな動きになったかを考えていくことを常として学ばさせてもらっています。
2020.03.20 10:39道標術理は単純で分かりやすいものではないといけない。人間の身体は複雑な要求に対応できない。なに?と思いますが、過去、古武道の動きを難しく解釈をしたとても複雑な身体操作を行う柔術を稽古していました。それは上達するまでには程遠く、古武道には厚い壁を乗り越えないといけないと思う程でした。それを変えてくれたのがいまの居合でした。身体の動きは斬れるという結果から考えると分かりやすくシンプルなものでした。それを柔術に置き換えてみたら明快なものでした。なので上記のような考えになるのです。わたしにとっての居合は武道の研鑽です。伝えることは理解していることです。それがいまわたしの稽古ひとつです。そしてなによりもわたしが武道の稽古をはじめた頃に比べると早い進歩をしていると感じ...
2020.03.19 12:12学ぶ宮本武蔵の五輪書に「いつくは死る手なり いつかざるは生る手なり。」ということが書かれています。いつくことは自分の考えにこだわり固執してまう我流のことでないかと考えます。そのことを無外流では「我流を 使ひて見れば 何もなく ただ心して 勝つ道を知れ」と教えています。死という危険性のない現在この二つの教えは謙虚さを持つという大切さを教えてくれるように思えます。そのことを常に自分に問いかけています。そして、「朝夕に 心にかけて 稽古せよ 日々に新たに 徳を得るかな」いままでの自分に固執せずに稽古が出来たらもっと上達できることだと思い稽古を続けています。
2020.03.13 21:59先人の知恵かた稽古とは。。攻撃の方法を選定してそれに対して対応する技を反復稽古する稽古方法。利点は身体的操作が練りやすく技の理解が得やすい。欠点は実戦の雛形ではないこと。実戦的なことをかた稽古には求めることには難があります。実戦対応のためにはそのための稽古が必要で、利点・欠点を補えるような稽古方法が望ましく稽古には様々な工夫が必要です。美しさを競うための居合のかた稽古では欠点を補う必要はないかもしれませんが、敵のイメージを投影して稽古することは大切です。またかた稽古を稽古することは先人が幾多の生死を分ける戦いで得たメッセージを受け取るようなものではないかとも思います。かたの手順を覚えたら、その動きのなかに秘められたもの。呼吸・気の流れ 等 奥深くみていける様にな...
2020.03.10 11:52旅路武道をはじめた15年程前は、古武道がブームでメディアや雑誌等でも取り上げられる程に世間は感心を寄せていました。そのような状況のなか自分は、武道も、古武道も全く理解していませんでした。幸いだったことは世間が古武道のブームだったので情報が得やすく学びやすい環境だったことです。そんな頃に、甲野善紀 氏の著書をよく読み、講演会にも出かける程に熱心に古武道について学びました。さらには実技講習会も参加して甲野先生に技をかけて頂いたこともあります。今では良い思い出です。さて、、本題なのですが、甲野先生が講習会で語ったことを忘れずに大切にしていることをお伝えしたいと思います。例え話しですが、鳥インフルエンザが発症して養鶏場の鳥を大量に処分したという報道がありました。こ...
2020.03.08 14:07心身統一立つこと 身体を支えることに課題を感じたときに 王貞治 が稽古をしていた合氣道の体験会に過去、参加して学んだことを思い出します。たった数時間の体験会だったのであまり語れないのですが、その内容に近い貴重な動画がネット上にあったので紹介します。それは、王貞治 本人が実技を行いながら打撃の真髄を語るものです。その真髄は野球論というよりも、身体が最大限に活かせるにはどうすればいいのかという内容です。それは武道で稽古してることです。稽古のヒントになると思いますので是非、視聴してください。動画の最後に「何かの技をつかうものは、相手のちからを利用して活かすこと 自分独自の力ではないこと そして身体を上手く使うこと」だと語っています。ひとつのことに限らないで探究してい...
2020.03.06 19:31ノムラ野村克也 氏の著書のなかで、感性とは生きる力。感じること考えることがもっとも大切だと語っていました。感性と同じような感覚については、感じて覚え、頭にイメージが焼き付くことだと、その他にもたくさんの名言はありますが、どの事においても常に感じることを重要視されていました。己の身体を最大限活かして行うスポーツも武道も最終的な敵は己。それを克服するには感性を鋭くしていくことだと思いました。最後に、好きなバンドの歌詞の一文を紹介します。「花は美しく トゲも美しく根っこも美しいはずさ」日常の何げないことの大切さを教えてくれる詩です。感性は世界を広げてくれます。武道で得れるものは強さだけではありません。稽古のなかで探していって欲しいと願います。
2020.03.05 04:27刃物彫刻家だった祖父が、刃物の扱いについて、新聞紙を切った時に下の紙に刃筋を残さないで切ることだと、まだ小学生だった自分に教えてくれました。しかし何の理解もできずに今まで過ごしてきました。それがいま刃物を扱う仕事をするようになってようやく分かった気がします。それは刃物を扱う時には、刃物を支える以上の力を加えてはならないことなのです。必要以上の力を加えると切ることは難しくなり、怪我もし易くなりますし、刃をすぐに痛めてしまいます。そのことは、刃物に限らずに金槌やノコギリを扱うことにも言えます。いまの課題は、刀。まだ試し斬りの経験は少ないですが同じだと考えています。刀も道具です。その道具を扱うことに共通していえることは、道具の特性を知ること。身体の感覚を得て行く...
2020.03.03 12:42絵画以前、大学生に絵画を教えていた時に、上手く描きたいと思わないようにしなさいと指導をしていました。大切なのは感性です。モチーフと向き合あった時に大切なことは感じることです。太陽の日差しを意識して、日差しの暖かさや流れる空気を感じて、周囲の音に耳を澄まして、モチーフがその空気のなかでどのように存在しているのか、、それを感じることが大切だと教えていました。武道でも同じだと考えています。自分の身体と向き合うことを大切にしてください。