旅路


武道をはじめた15年程前は、古武道がブームでメディアや雑誌等でも取り上げられる程に世間は感心を寄せていました。そのような状況のなか自分は、武道も、古武道も全く理解していませんでした。幸いだったことは世間が古武道のブームだったので情報が得やすく学びやすい環境だったことです。そんな頃に、甲野善紀 氏の著書をよく読み、講演会にも出かける程に熱心に古武道について学びました。さらには実技講習会も参加して甲野先生に技をかけて頂いたこともあります。今では良い思い出です。さて、、本題なのですが、甲野先生が講習会で語ったことを忘れずに大切にしていることをお伝えしたいと思います。例え話しですが、鳥インフルエンザが発症して養鶏場の鳥を大量に処分したという報道がありました。この時に、鳥インフルエンザが発症したということに問題を持つのか、もしくは養鶏場での鳥の飼育の仕方に問題を持つのかという二つの見方があります。前者の捉え方が一般的ですが、視点を変えることで論点が変わると言う例えでこのような話しをされたと思います。そのことを武道に置き換えるなら、相手に勝るには肉体を酷使した筋トレをして鍛えれば良いのかということも話しをされていました。物事の本質はどこにあるのかという問いかけです。その答えをいまでも得ることができず、そのためにいまでも稽古を続けて答えを探しています。

kyoto Martial art

learn Japanese culture through the martial arts

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