約10年程前、ベティ・エドワーズ という方がデッサンの技法書「脳の右側で描け」というタイトルで出版された本の一部抜粋になりますが、「現代生活では左脳の働きがますます幅をきかせ、直線的かつ分析的な考え方やデジタル思考などが蔓延しているが、右脳の機能を強めることで、その傾向に歯止めをかけられること」ということが書かれていました。この本の内容といま企業が求めている人材像に共通することに気付かされました。その企業が求める人材像で重用しされているのが「創造性」や「柔軟性」です。あらためて右脳と左脳の役割についてですが、右脳は、直感力 音楽力 図形力 空間認知力。左脳は、言語力 倫理的 計算力 物事の分析力 役割と働きが異なります。創造性や柔軟性を身に付けるには、右脳を刺激し活性化させること。それが絵を描く行為が効果的なのです。いまこの様なことが重要視されている背景には、美術教育の必要性が無くなって来ているからです。その理由は、受験で必要がない 将来役に立たない 道具が高価 等 の理由で学校での授業が減っていることです。そのため美術室は必要が無く学校によっては無いところもあると聞かされています。そのようないまの教育について シンガーソングライターの美輪明宏 氏は、良質の詩や俳句、音楽、絵画などの作品に触れ、自ら創造する時間、つまり芸術系の時間をもっと増やすことが必要で、その時間こそが人を思いやる心(想像力)が育まれる と芸術の必要性を訴えています。美術教育を受けてきたわたしもいま、芸術の大切さ、重要さについて問いかけていく必要性を感じています。
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