2020.05.20 21:17旅日記与えられた資料を参考に作品の善し悪しを判断する日本人と、作品を眼の前にして受けた印象を大切にする外人。海外で展示を行った時に感じたことでした。この様な差があるのは美術教育に問題があるのです。小学生の頃を思い出せば図画工作の時間は苦痛でした。それは与えられた課題の結果が上手か下手で評価が決まるからです。上手にやらないといけない思いが苦痛を感じていました。苦手意識を持つ様になると美術から離れてしまう原因のひとつです。与えられた課題をこなすというだけの受け身の授業が原因のよう思えます。やがて専門課程が進むと先生の評価に頼るようになってしまい、いつのまにか先生の納得がいくような作品を制作し、そのまま卒業してしまいます。これも、問題があると思うのは、海外での授業...
2020.05.17 21:10右脳約10年程前、ベティ・エドワーズ という方がデッサンの技法書「脳の右側で描け」というタイトルで出版された本の一部抜粋になりますが、「現代生活では左脳の働きがますます幅をきかせ、直線的かつ分析的な考え方やデジタル思考などが蔓延しているが、右脳の機能を強めることで、その傾向に歯止めをかけられること」ということが書かれていました。この本の内容といま企業が求めている人材像に共通することに気付かされました。その企業が求める人材像で重用しされているのが「創造性」や「柔軟性」です。あらためて右脳と左脳の役割についてですが、右脳は、直感力 音楽力 図形力 空間認知力。左脳は、言語力 倫理的 計算力 物事の分析力 役割と働きが異なります。創造性や柔軟性を身に付けるには、...
2020.05.15 21:48むかしむかし絵の制作のテーマは住んでいる街の風景でした。わたくしの住んでいた近所には田んぼも畑も有りません。コンクリートで建てられた四角い建物ばかりの街。その四角い重なりに幾何学模様の様な美しさがあるのです。学生の頃、日本人なのに海外の風景ばかりを描く作家に疑問を抱いていました。その答えは単純だと思いますが、考えられることは日常と全く違う世界に触れることで創作意欲を掻き立てられるからだと思います。しかしわたしの場合は、街路樹や街の喧騒、街の匂い、身近に感じて触れられるモノ。その描かれた作品を観た時に身近なモノに眼を向けて欲しいという思いもありました。それはいまも変わらずに持ち続けているテーマです。