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武道の定義
自らの身を守り敵を倒すための技術に由来し、日本における伝統を有しつつその歴史の中で培ってきた文化性を内在しながら、現代日本においては人間形成を目的とした戦技的な運動文化のことを言う。 
( 日本武道協議会 より引用)

わたしたちの稽古する居合は、戦技的な運動文化なのです。戦技とは何か?戦闘行為に直ちに必要になる技のことです。それを具体的にするために、試し斬りや組太刀を行なっています。技だけではなくて、理も必要です。
その理として最初に学なばければいけないことが「先(せん)」の考え方です。この理を知ることが武道への入り口になると思います。文献を参照しながら説明しますのでこれからの稽古に役立て欲しいと願います。
 
先とは自分から仕掛けて勝ちを制するしかけ技のことです。

一、気を張りつめ、チョットでも動けば攻撃をするぞ、出て来れば突くぞ、といった気迫で相手を圧倒し、少しでも隙が生じたならば瞬時に攻撃をする。

一、相手の心が定まらない内に間合いに入り込み瞬時に攻撃をする。

外にも色々な状態が考えられますが、「先」とは、相手に攻撃の態勢が整はない、あるいは整はせないようにさせる先制攻撃の事です。武道はスポーツでありませんので、卑怯ということも無く、生きるか死ぬかの選択肢しかありません。生き残るための戦技の理合として先人は形として伝えたのだと思います。稽古を行なっていことで少しずつ学んでいけたらと思います。

kyoto Martial art

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