何年も下積みをしないと技術を学べない、日本の伝統文化のあしき習慣についていまネット上で話題になってます。記事より一部抜粋したものを紹介します。
「師匠の姿を見て本人が現場の空気を読み、その仕事や職場が何を目指しているのかを感じ取り、学ぶべきものは何かを見いだすときを待つためです。師匠が求める世界観や目指すべき方向を理解できなければ、技術ばかり伝えても表現に明らかな誤差が生まれ伝統文化の世界に飛び込んだものの下積みに耐え切れず、辞めてしまう若者が増えている・・」
文化を継承するに至っては当然のことですが、少しだけ補足します。
下積みは技術を学ぶ他にも大切なことは自我を無くすためです。伝統的な職場には何百年と伝わった技法があります。経験が浅い程に自我を貫き、我流を通そうとします。自我を無くしていく為だけにも数年は必要となります。まずはそこを問わないといけません。わたしたちの教授する武道も同じです。わたくしは指導を行ないますが、伝えられたことを伝えることが役目です。伝えることと、教えることの違いを知らなければなりません。この文化継承の問題は効率化を問われていますが、これから将来、文化というものが違う方向へ行きそうで不安を感じざるを得ません。
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