若い方の入門が増えてきたからという分けではないですが、大切なことを伝える機会だと思いますのでお伝えします。まず、お聞きしたいのですが、武道を志すことはどういうことなのでしょうか?
引用なりますが参考にお伝えします。
武道を志すことは人間が人間として上等になることです。すなわち、戦いの技を学ぶということは、戦いの稽古というシビアな状況で心身を鍛えることです。シビアな状況の中で自分自身と対峙し、人間が身体を持って生きているということの意味を思い知る。武道では身体感覚を高めると共に、自他の心の動きの機微というものを学ぶ。なおかつ、武の技は護身術ともなる。そうした武道の稽古をしつつ、人間の生命、社会、自然、そして宇宙のことまで深く瞑想する姿勢を持つこと。
つまりは、武道を志さない人とは差が生じ、強さにこだわらすに武道家としての意識を持つことが大切だということです。以前、師はこのことを下記のように例えてくださいました。
公共の場で靴を脱ぐ場所では、一般の方を出入りの便利な場所に、わたしたちは不便な場所に。そのため置いた位置や、靴の置く方向まで覚えて置き、有事の才に備えること。少し大げさだと感じるかもしれませんが、このような配慮は身体感覚を高めることに繋がります。そして身を守ることにも繋がります。稽古は刀の操作方法を学ぶばかりではないことを分かって頂きたく思います。
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